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6月4日(木)当社が提供するラジオ番組で文化放送竹内靖夫アナウンサーの工場見学レポートが放送されました
当社が番組でお伝えしてきたPETボトルリサイクルの実情。リサイクルを取巻く難しい問題や、仕組みは分かったけれど、それでは具体的にはどんな工場でどのようにリサイクルされているの?番組で興味を持ってお話を聞いていただいた竹内アナウンサーに実際に工場を見学してもらい、そのリポートと感想をリスナーの皆さんにお話いただきました。
はじめに訪れたのはジャパンテック株式会社。この工場では市町村が回収した使用済みPETボトルをフレークと呼ばれる再生原料に加工しています。加工前のPETボトル、竹内アナを驚かせたのはそのひどく汚れた状態でした。市町村で回収した時点で分別されているはずなのですが、中には缶、金属などが混ざってしまっているのが現実です。ジャパンテックでは異物除去・粉砕・洗浄によって、再生原料に仕上げています。限りなくピュアな、不純物が無い状態に戻してあげるのが「リサイクルの基本」です。
次に見学したのは協栄産業の小山工場。ここはフレークを更にピュアな状態に戻した「ペレット」を製造しています。フレークを熱で溶かし、微細な網に通すことによって目に見えない小さな異物を取り除きます。その後再び樹脂を冷やし固め、小さな粒状のサイズに切りそろえ、ペレットの完成。ここでは更にペレットの機能・性能を高めることも出来ます。原料の使用者である各種メーカーの使いやすい原料に仕上げることで、PETボトルの再生原料の用途を広げ、資源循環の輪を更に広げています。
最後に見学したのがジャパンハイパック。ここではフレークを原料として使用し、たまごパックを製造しています。樹脂を高温で溶かし薄いシート状に広げます。その後シートを高温の金属の型ではさみこんで凹凸をつけ、カットをすればたまごパックが完成します。こうしてPETボトルの循環のひとつが成り立っています。
一日をかけて見学した竹内アナから、「資源小国である日本で、PETボトルが実は大変な資源であることを実感することができました。本当に見に来てよかった」との感想を頂きました。ありがとうございました。