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廃ペットボトルの店頭回収の意義や効果を確認し、関係者の意欲や関心を高め、回収ルートを多様化させることに資することを目的に経済産業省主催の主催でペットボトルリサイクルシンポジウムが行われました。
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シンポジウムには、環境省 リサイクル推進室の庄子室長も出席され、会場には全国から約200名の参加があり満席でした。
今回のシンポジウムでは、廃ペットボトルリサイクルに積極的な関係者を集め、店頭回収に取り組む上での課題を共有する狙いから、回収ルートの実態調査報告、スーパーマーケットにおける取組事例の紹介、飲料メーカー・容器メーカーにおけるリサイクル製品の事例紹介などが行われました。
株式会社セブン&アイホールディングス様からは、店頭回収されたペットボトルをPB商品のハンドソープやボディソープの包装材として利用することからスタートし、今後は飲料ボトルにまで展開を拡大していきたいというお話がありました。サントリービジネスエキスパート株式会社様からは、店頭回収品を再び飲料ボトルにするボトルtoボトルリサイクルの技術的な背景、今後、こうした取り組みを積極的に拡大していきたいというお話がありました。株式会社エフピコ様からは店頭回収ペットボトルを食品トレイに生まれ変わらせ、それを繰り返しリサイクルする「6の字リサイクル」というモデルについての説明がありました。
廃PETボトル再商品化協議会代表として、ジャパンテック株式会社社長である古澤から、店頭回収ペットボトルを国内循環することによって得られる石油資源の利用抑制効果、CO2排出削減効果など、さらに、廃PET協会員のリサイクル会社は、全国に分布していて店頭回収品の国内循環に向けて十分な受け皿になり、今後、積極的に協力させて頂きたいことをお話し、廃PET協が担える役割について訴えました。
事例紹介の後、消費者団体や学識経験者などを交えてパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、消費者団体の代表の方から、「店頭で回収されたペットボトルが再びボトルになれば、何にリサイクルされているのかが分かりやすく、トレーサビリティも取れるので消費者としても納得できます。」というお話もあり、店頭回収の有効活用に向けた有意義な意見交換が行われました。
今回、シンポジウムに出席された皆様、主催された経済産業省 産業技術局 リサイクル推進課の方々に、この場を借りてあらためて御礼申し上げます。